2週間が経つ頃には、少し活動意欲が出てきました。
また、本や動画の影響もあり、いくつか変化があったのもこの頃です。
●自分への労い
まず、「自分自身をもっと大切にしよう」という気持ちが起こりました。
「苦しんだのは自分の至らなさのせいだ」「人並みに仕事ができない自分は情けない」という自己否定に囚われていた思考が、「至らないところがあったのは事実だが、必要以上に苦しんでしまった」「今はしっかり休んで自分を労わろう」「回復したらまた頑張ろう」という考えになりました。
自分を労わるために、自分好きなことをしたり、好きな食べ物を食べに行ったりしようと考えました。「せっかくの休みだから、やりたいことは全てやってみよう」という前向きに考えるようにして、やりたいことを文字通り全部書き出し、日々実行していました。
後から振り返ると、これはリハビリの一歩になっていたと思います。
行く場所の近辺で他にしたいことを考えたり、空いた時間にできることはないかを考えるなど、段取りをしていたからです。
また、その時の天気や体調を鑑みて予定を組み直したり、想定していない事態に臨機応変な対応が求められることもあり、突発な対応力も少しずつ取り戻すことができました。
自分で好き勝手にできる状況だったからこそ、のびのびとリハビリできていたように思います。
●自分との対話
また、この頃から、自分に何ができるのか、自分は何がしたいのか、考えるようになりました。
休職の前は、「どんなに苦手なことでも、嫌な環境でも、我慢して求められたことをできなければならない」と思って苦しかったのですが、この頃から「自分が一番有効活用できるところで、自分を活躍させた方がいいのではないか」と思うようになりました。
そうして振り返ってみると、何も積み上げていないと思い込んでいましたが、全くのゼロではないことに気づきました。
うまくいかない同僚もいましたが、家族もいれば良好な関係を築いている友人もいました。
至らぬところはあっても、社会人として何年も過ごした経験がありました。
関心がないことも不得手なこともありますが、興味があることも得意なことがあることにも気づきました。
それらの気づきをもとに、自分がもう一度、無理なくやりたいと思えることは何かを整理しました。
今まで得た知見を活かしてできそうなこと、経験は足りなくてもやってみたいこと、それぞれを書き出しました。この時は「こんなことだったら自分にもできるかな、やれるかな」と漠然と思う程度でした。
その時に作ったリストは、後に具体的な目標として定め、実現に向けて勉強しています。
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