私がメンタルの不調になったのは、過去に参画したプロジェクトで、メンバーと合わない状態で、精神的な限界を超えた状態で無理にその仕事をし続けたからです。
●人間不信になったプロジェクト
きっかけとなったプロジェクトは、最終納期が1年限りと期限がわかっている仕事でした。
私たちは、管理者1人、メンバーが私を入れて4人とういうチーム構成でした。
チーム結成時点で全員と面識はあったのですが、うちメンバーの先輩社員二人にはいい印象がなく、とても不安に思ったのを覚えています。
不安は的中し、誤字脱字レベルの小さなミスでもすればわざわざ全員のいる場で指摘されたり、数年の人生経験の長さを盾に「普通はこうじゃないか」と自分の理屈を押し通しておきがら、上司に私の案を採用されたら「なんでもっと強く言わないのか」と責任転嫁されたりしました。
最初こそ、「成長のための教育」という名目のマウンティングに憤る元気がありました。
ところが、2ヶ月経とうというころ、ある日、急に涙が溢れて止まらなくなりました。これはまずいと涙ながらに上司に離任の相談をしたのですが、僅かな配置換えのままプロジェクトは進行していきました。
これを機に、相談しても無意味だと諦め、プロジェクトメンバーと関わりたくなくなり、雑談はおろか業務上の相談もしなくなっていきました。
憤る気力も次第に失せ、「辛い」以外の感情がなくなり、次第に「自分はこんなこともできないのか」と思い詰めるようになっていきました。
どんどんネガティブな思考に囚われ、そんな状態でまともに仕事できるわけでもなくまたミスをして落ち込み…そんなループを繰り返していました。
ミスが極端に怖くなり、周りの全員が敵に見え、常に他人の目を気にして内心を疑うようになっていきました。
後から思い返すと現場から離れたり休んだりするべきなのですが、「このプロジェクトを乗り切れたらあとは楽になる」「このプロジェクトが終わったら会社を辞める」と、よく分からない理屈で無理を続けてしまいました。
●休職に至るまで
結局、1年経たずにそのプロジェクトの終わりを迎え、たまたま部署移動することになりましたが、人間不信状態は変わっていませんでした。他人に心を開かず、信頼せず。
意識的に愛想笑いや相槌はするようにしていましたが、それもなるべく他人に踏み込ませないようにと思ってしていたことです。
半年が経っても一向に状況が変わらなかったため、仕事の合間にメンタルクリニックに通った結果、抑鬱状態と診断されました。
この時は最低限の仕事はなんとかできていたので、診断後もしばらくは仕事をつづけていたのですが、集中できなくなったり、だるくて起きられなくなったりなど悪化していく一方だったので、主治医の勧めを受けて休職をするに至りました。
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