共働き夫婦のための「3口座管理術」とは?

共働き夫婦のための「3口座管理術」とは?

要点まとめ

  • 3口座とは「家計(共同)口座」「貯蓄・投資口座」「個人(お小遣い)口座」のこと。
  • 給与を自動振替で3口座に分けると、管理がシンプルで揉めにくい。
  • 目安:緊急予備金は生活費の3〜6か月分、貯蓄・投資は収入の15〜30%を目標に。
  • 定期的な家計会議(3ヶ月に1回)で割合や目標を見直す。

3口座の役割と具体例

1) 家計(共同)口座 — 日常の生活費を管理
– 家賃・光熱費・食費・保険・子どもの費用などの共同支出をここから支払う。
– 場所:メインの銀行の普通預金(引き落としやカード利用が便利な口座)。
– 例:月の生活費が30万円なら、この口座に30万円を入れて運用。

2) 貯蓄・投資口座 — 目的別の資金を分ける
– 緊急予備金(普通預金)、短期の目的別貯金(旅行・車検)、中長期の投資用(証券口座)。
– 緊急用は出し入れしやすい口座に、投資は証券口座で積立投資を利用。
– 例:収入50万円の夫婦なら、毎月10〜15万円をここへ回す(目標:生活費3〜6か月分の現金+投資積立)。

3) 個人(お小遣い)口座 — プライベートな自由財布
– 趣味・交際費・個人的な買い物は各自の個人口座で管理。揉めごとを減らせる。
– 目安:収入の5〜15%程度。金額を決めて使い切り方式でもOK。
– 例:月ごとに一人3万円ずつ個人口座に入れる。


具体的な振り分けの例(家計合算で考える)

前提:手取り合計50万円/月

  • 安定重視(貯蓄多め)
  • 家計口座:30万円(60%)
  • 貯蓄・投資:12.5万円(25%)
  • 個人口座:7.5万円(15%)

  • バランス型(標準)

  • 家計口座:32万円(64%)
  • 貯蓄・投資:10万円(20%)
  • 個人口座:8万円(16%)

  • 投資重視(将来重視)

  • 家計口座:28万円(56%)
  • 貯蓄・投資:15万円(30%)
  • 個人口座:7万円(14%)

※ 上記はあくまで目安。住宅ローンや保育料、扶養状況で調整してください。


実行ステップ(初めてでもできる)

  1. 家計の現状を把握する(1か月分の家計簿でOK)。
  2. 目標を決める(緊急資金の月数・旅行や車購入などの目標)。
  3. 3口座を用意する(共同口座+各自の個人口座+証券口座)。
  4. 給与振込→自動振替で各口座へ配分(銀行の自動振替や振込予約を活用)。
  5. 毎月の家計を1回チェック、3か月ごとに割合や目標を見直す。

簡単な流れのイメージ:
– 給与受取(夫婦のどちらかを給与口座に)→ 毎月1日に自動で「家計口座」「貯蓄口座」「個人口座」へ振替 → 支払いは家計口座、貯蓄は自動積立


銀行口座 vs 証券口座の使い分け

  • 銀行普通預金:出し入れしやすい。緊急資金に向くが金利は低い。
  • 定期預金:使いづらくなるが金利は普通預金より高め(短期目標向け)。
  • 証券口座(積立投資):中長期で資産を増やしたい場合に有効。ただし価格変動リスクあり。

メリット・デメリットの簡単比較:
– 安全性重視 → 普通預金・定期預金(リスク低い、利回り低い)
– 増やしたい → 投資(リターン大→リスク大)


よくある質問と注意点

  • Q: 口座は夫婦どちらの名義がいい?
  • A: 生活費の共同口座は婚姻後の共同名義または片方の共同管理が便利。税務や相続の観点で名義は事前に確認を。

  • Q: お金の不公平感が出ない方法は?

  • A: 比率を「収入比率」で決める(例:収入の6割を生活共同にする等)。負担割合を明確にすると揉めにくいです。

  • 注意点:

  • 自動化を設定しても定期的に見直すこと(ライフイベントで比率を変える必要あり)。
  • 貯蓄と投資の目的を明確に分け、緊急資金は投資に回さない。

まとめ(次のステップ)

  1. まずは1か月の家計を洗い出す。
  2. 3口座を用意して、給与振込日に自動で振替する設定をする。
  3. 緊急予備金の目標(生活費の3〜6か月分)を最優先で貯める。
  4. 3か月に1回、家計会議で比率と目標を簡単に確認する。

まずは「今月の給料で試してみる」ことが大事です。小さな自動化を始めれば、将来の大きな安心につながります。必要なら、家計の現状(収入・固定費・貯蓄目標)を教えていただければ、具体的な配分案を一緒に作ります。

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