共働き夫婦の平均貯蓄額と現実的な目標ラインはどれくらい?

共働き夫婦の平均貯蓄額と現実的な目標ラインはどれくらい?

(5分で読める、実践的なガイド)

要点まとめ

  • 統計上の「平均」と「中央値」は大きく違う:平均は高額資産の影響で大きくなることが多い。目安は「平均:数千万円、中央値:数百万円〜1000万円台」。
  • まず作るべきは「生活防衛資金(緊急資金)」=手取りの3〜6ヶ月分(共働きなら3ヶ月でもOKだが不安なら6ヶ月)。
  • 現実的な貯蓄率目標は、合計手取りの15〜25%を継続的に貯蓄・投資に回すこと。人生イベント別に目標額を分けて考える。
  • 貯め方の優先順位:①緊急資金、②保険の見直し(過不足の確認)、③住宅頭金・子どもの教育資金、④老後資金(iDeCo/NISA等を活用)。

まずは「平均」と「中央値」を理解しましょう

  • 平均(平均値)は高額保有者に引っ張られやすく、見た目より“実際の多くの家庭”は少ないことが多いです。
  • 中央値(真ん中の値)は家庭の実感に近いことが多い。

おおまかな統計の目安(※最近の統計を参考にした概算)

| 年代 | 平均貯蓄額(概算) | 中央値(概算) |
|—:|—:|—:|
| 20代 | 約200〜400万円 | 約50〜150万円 |
| 30代 | 約600〜1,000万円 | 約200〜400万円 |
| 40代 | 約1,500〜2,500万円 | 約500〜1,000万円 |
| 50代 | 約3,000〜4,500万円 | 約1,200〜1,800万円 |

※地域差、住宅ローン保有の有無、子どもの人数で大きく変わります。上は「共働き世帯を含む一般的な目安」です。


共働き世帯の「現実的な目標ライン」例(世帯ごとの目安)

ポイント:目標は「ライフイベント別」に分けると現実的です。

1) 緊急資金(優先度高)
– 目安:手取りの3〜6ヶ月分
– 例:手取り月30万円 → 90〜180万円
– 理由:共働きだと収入のバックアップがあるため3ヶ月でも可。ただし子どもが小さい、家事分担が難しい等リスクがあるなら6ヶ月。

2) 住宅購入(頭金)
– 目安:物件価格の10〜20%(狙うローンや金利で変わる)
– 例:3,000万円の物件 → 頭金300〜600万円

3) 教育資金(公立・私立で変動)
– 目安:大学まで公立中心なら数百万円、私立中心だと1人あたり1,000万円前後になることも。

4) 老後資金(長期)
– 目安:現役時代の生活費をどれだけ維持したいかで変わる。
– ルール・オブ・サム:年間生活費の20〜25倍を目標にする考え方(例:年間生活費300万円 → 6,000〜7,500万円)。

現実的な貯蓄率の目安(世帯合計)
– まずは手取りの15%を目標に。余裕があれば20〜25%へ引き上げ。
– 例えば手取り合計40万円なら、毎月6〜10万円を貯蓄・投資に回す。


具体例:合計手取りごとの現実的プラン(簡易)

1) 合計手取り:月30万円(年360万円)
– 緊急資金:90万円(3ヶ月)目標
– 月の貯蓄目標:4.5万円(年54万円=手取りの15%)
– 5年で緊急資金+頭金準備:緊急資金は1年で達成、残りは頭金等へ

2) 合計手取り:月50万円(年600万円)
– 緊急資金:150〜300万円(3〜6ヶ月)
– 月の貯蓄目標:7.5〜12.5万円(15〜25%)
– 10年で老後・教育の積立の基礎が作れる

※上は一例。ボーナス、特別収入、ローン返済額で調整。


貯め方・守り方:銀行預金だけでいい?投資も必要?(比較)

  • 普通預金
  • メリット:安全で流動性高い
  • デメリット:金利低く増えにくい
  • 向く用途:緊急資金、短期(1〜3年)
  • 定期預金・積立型銀行商品
  • メリット:強制的に貯めやすい
  • デメリット:依然として利回りは低い
  • 投資(つみたてNISA・投資信託等)
  • メリット:長期で見れば預金よりリターン期待(インフレ対策)
  • デメリット:元本変動リスクあり
  • 向く用途:長期目標(老後、教育資金の長期積立)
  • iDeCo(個人型確定拠出年金)
  • メリット:掛金が所得控除になり税制優遇がある
  • デメリット:原則60歳まで引き出せない
  • 向く用途:老後資金の積立(税制メリットを活かす)

組み合わせの例:緊急資金は預金、余剰はつみたてNISAやiDeCoで長期投資に回す。


実行のステップ(今日からできること)

  1. 家計の把握:収入(手取り)と固定費・変動費をリスト化
  2. 緊急資金の確保:まずは3ヶ月分を目指す(6ヶ月が安心)
  3. 自動化:給料日に自動で別口座や投信の積立に振替
  4. 保険の見直し:重複や過不足がないかを確認
  5. 目標設計:短期(1年)、中期(3〜5年)、長期(10年以上)で金額と達成時期を決める
  6. 年1回の見直し:収入変化や家族構成の変化に合わせて調整

よくあるケース別アドバイス

  • 子どもが小さい共働き
  • 保育料・時短の影響を加味して、まずは6ヶ月の緊急資金を。時短で収入が下がる可能性を考慮。
  • 住宅購入を考えている共働き
  • 物件価格の10〜20%を頭金に。ローン返済後の生活も試算して安全側の頭金を用意。
  • 近い将来どちらかが退職・転職する予定
  • 収入が減る想定で6〜12ヶ月分の生活費を確保しておくと安心。

まとめ(次のアクション)

  • 今すぐやること:家計を紙かアプリで見える化→緊急資金の目標額を決める→自動積立を設定。
  • 中期の目安:共働きなら手取りの15〜25%を貯蓄枠に。住宅や子ども、老後を分けて金額設定。
  • 相談が必要なら:具体的な収入・支出・ライフイベントを教えていただければ、現実的な数値プランを一緒に作ります。

共働きは収入の面で恵まれた面がありますが、ライフイベントで支出が変わりやすいのも特徴です。優先順位を決め、まずは“小さな成功”(緊急資金の確保、自動積立の開始)を積み重ねていきましょう。

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