副業をしている夫婦のための税金対策(5分で読める)
概要
– 夫婦ともに収入がある場合、税と社会保険の“壁”や申告義務に注意することが大切です。
– 下記は実務的ですぐ実行できるポイント+注意点です。最終判断は税理士や税務署へ相談してください。
主要ポイント(まず押さえるべきこと)
– 確定申告の要否:サラリーマンが副業で得た「所得」が年間20万円を超えると確定申告が必要。副業が給与所得のみで源泉徴収済みの場合でも該当するケースあり。
– 103万円の壁:給与収入が103万円以下なら所得税がかからない(給与所得控除+基礎控除による目安)。
– 130万円の壁:被扶養者(健康保険・年金)のままでいられるかの目安。130万円を超えると被扶養者から外れ、社会保険の加入(本人負担)が必要になることが多い。
– 青色申告の活用:個人事業なら青色申告で最大65万円の特別控除や赤字の繰越などメリットあり(適用要件を満たすこと)。
具体的な対策(実務編)
– 経費の計上をきちんと
– 副業に関する領収書・レシートは分類して保存。家事按分が必要な支出(自宅の一部を仕事に使うなど)は合理的な基準で按分する。
– 青色申告を検討
– 個人事業化できる副業は青色申告の申請を。帳簿を整えることで65万円控除などの恩恵を受けられる。
– 配偶者を事業専従者として給与を支払うと、家計全体の税負担を下げられる場合がある(届出や要件あり)。
– 所得分散の検討
– 夫婦どちらがどの所得を取るかを意識する。配偶者控除・配偶者特別控除の範囲内に収めると節税になる場合がある。
– 社会保険の影響確認
– 収入が増えると健康保険・厚生年金の被扶養から外れ、保険料負担や手取りが減ることがある。年収の見込みは早めに確認。
– 税額の見込み・源泉調整
– 給与からの年末調整だけで済まない場合、毎月の天引き(扶養控除等の届け)や予定納税の準備を。事前に年間の収入見込みを出しておく。
– 節税商品の活用
– iDeCo(個人型確定拠出年金):掛金が所得控除に。投資信託等と組み合わせて老後資金を準備しつつ節税。
– NISA:運用益が非課税。税額控除ではないが運用面で有利。
注意点・落とし穴
– 副業が会社の就業規則で禁止されている場合はトラブルに。まずは規程確認。
– 所得の判定で「給与」「事業所得」「雑所得」により扱いが違う。雑所得扱いの副業は経費が限定される場合がある。
– 家族間の給与支払い(専従者給与)や経費の按分は税務署に否認されるリスクがあるため、根拠ある計算と届出を忘れずに。
– 法人化は税効果がある場合もあるが、社会保険料や事務コストが増えることがある。目安は所得が増えてから専門家と検討。
簡単チェックリスト(すぐやること)
– 年間副業所得の見込みを出す(全収入−必要経費)
– 20万円超なら確定申告準備、帳簿・領収書を整理
– 個人事業にするなら青色申告承認申請を(期限注意)
– 配偶者の年収が103万円/130万円のライン付近なら影響を確認
– iDeCo/NISAの活用を検討
まとめ
– 副業をしている夫婦は「税(確定申告・控除)」と「社会保険(被扶養)」の双方を意識して計画することが重要。
– 小さな投資(帳簿整理・青色申告の準備)で大きな税効果が期待できる一方、制度や閾値は変わるため、最終的には税務署や税理士に確認してください。
参考(行動提案)
– まずは今年の副業収入を見積もり、確定申告が必要か、被扶養のままでよいかを確認しましょう。
– 青色申告や配偶者への給与支払いを検討する場合は早めに届出や帳簿準備を開始してください。

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