夫婦で貯金額を決めるときの正しい話し合い方は?
要点まとめ
- 事前準備:家計の「現状」と「目標」を揃える(収入、固定費、貯金残高、将来のイベント)。
- 話し合いの流れ:目的 → 金額感 → 分担方法 → 運用ルール → 定期見直し。ステップで進めると感情的になりにくい。
- 分担の代表例:① 収入比率方式、② 50/50方式、③ 生活費・個人費の明確化方式。状況に応じて選ぶ。
- 目安:貯蓄率20%/月を一つの目標に。緊急予備(生活費の3〜6ヶ月)をまず優先。
- コミュニケーション:数字は見える化、感情は受け止める。ルールは短期間(3ヶ月〜1年)で見直す。
なぜ「話し合い方」が重要か
お金の話は感情が絡みやすく、価値観の違いが表面化します。適切な順序とルールがあれば、対立を避けながら合意を作りやすくなります。ポイントは「目的を共有すること」と「具体的な方法に落とし込むこと」です。
話し合う前の準備(15〜30分でできる)
- 各自が用意するもの
- 手取り月収(ボーナスの有無・金額も)
- 毎月の固定費(家賃、ローン、保険、通信など)
- 現在の貯金額(普通口座、定期、投資など合計)
- 想定される大きな支出(車、子ども、家の修繕)
- 目標を考える
- 短期(1年以内):緊急資金、旅行、買い替えなど
- 中期(1〜5年):車、教育資金、頭金
- 長期(10年以上):住宅ローン返済、老後資金
準備が揃えば、短時間で建設的な話し合いができます。
話し合いの進め方(ステップ形式)
- 目的の確認(10分)
- まず「何のために貯めるか」を二人で一言ずつ共有。
- 現状の確認(10分)
- 準備した数字を見せ合い、疑問点を相手に質問する。
- 目標金額と期間を決める(15分)
- 例:緊急費300万円を3年で貯める ⇒ 月に約8.3万円。
- 分担方法を決める(10〜20分)
- 下記のパターンから実際の家庭に合う方法を選ぶ。
- 実行ルールと管理方法(10分)
- どの口座に入れるか、毎月何日にどちらが移すか、家計アプリを使うか。
- 定期見直し(5分)
- 3ヶ月後に振り返る、年に1回の大きな見直しなどを決める。
合計:60分程度のまとまった話し合いでOK。ただし小さな合意を重ねることが長続きの秘訣です。
貯金ルールの代表例(メリット・デメリット)
| 方法 | 概要 | メリット | デメリット |
|—|—:|—|—|
| 収入比率方式 | 合算収入に対して比率で負担(例:二人の収入比が6:4なら貯金も6:4) | 公平感が高い。負担が収入に応じる。 | 収入把握を嫌がる人がいる場合は導入しにくい。 |
| 50/50方式 | 毎月同じ金額を折半 | シンプルで分かりやすい | 収入差があると負担感のズレが生じる。 |
| 必要経費先出し方式 | 生活費を先に出し、余りを貯金 | 生活の安心感優先。無理が出にくい | 余剰が少ないと貯金が進まない。 |
どれが正解というより「二人が続けやすいか」が重要です。
数字でイメージ:簡単な計算例
- 世帯手取り:30万円(Aさん)+20万円(Bさん)=50万円
- 生活費(固定+変動):30万円
- 目標貯蓄率:20% → 月10万円を貯金に回す
収入比率方式の場合
– Aさん負担:10万 × (30/50) = 6万円
– Bさん負担:10万 × (20/50) = 4万円
緊急予備の目安
– 生活費30万円 × 3〜6ヶ月=90万〜180万円(まずは3ヶ月分を目標に)
よくある悩みと対処法
- 「収入差で不公平に感じる」
→ 収入比率方式や個人の小遣い枠を設けてバランスを取る。 - 「どこまで共有すべき?」
→ 大きな負債や貯金額は共有、小さな個人の趣味費は個人管理でもOK。 - 「話し合いで感情的になる」
→ 数字を紙や画面で可視化する。感情は否定せず受け止める。
まとめ(次のステップ)
- 今日:上にある「準備リスト」を二人でそろえる。
- 今週中:60分の話し合いタイムを設定し、上のステップで進める。
- 3ヶ月後:一度ルールを振り返り、必要なら調整する。
最初は小さく始めるのがコツです。緊急資金の確保→月々の自動積立→中長期の目的別貯蓄、という順序で進めると負担が少なく続きます。
必要なら、簡単なテンプレート(家計シートや分担表)を用意しますので、言ってください。一緒に使いやすい形を作りましょう。

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