入金遅延の防止策と言い方
はじめに
– 入金遅延はキャッシュフロー悪化と業務負担増につながります。ここでは実務で使える予防策と、相手に失礼にならない“言い方”を短時間で実践できる形でまとめます。
遅延の主な原因(押さえておく点)
– 支払条件が曖昧(期日・振込先の不明確)
– 請求書の到達・確認ミス
– 相手側の承認プロセスが長い
– コミュニケーション不足(催促のタイミングが遅い/強すぎる)
予防策(実行優先度の高い順)
1. 支払条件を明確にする
– 見積書・契約書・請求書に「支払期限」「振込先」「手数料負担」「遅延利息」を明記。
– 例:支払期限:請求書発行日より30日以内(末日締め翌月末支払)。
2. 請求フローを標準化する
– 請求書テンプレートを統一(請求番号、内訳、期日を目立たせる)。
– 電子請求(PDF+メール/請求管理ツール)で到達ログを残す。
3. 支払い方法の多様化と自動化
– 銀行振込、クレジットカード、口座振替(自動引落)を導入し、相手の利便性を上げる。
4. 前倒しでのリマインド設定
– 支払期限の1週間前、期限当日、期限超過1週間後など、自動リマインドを設定。
5. インセンティブとペナルティの設定
– 早期支払い割引、遅延利息の明示(法定利率を超えない範囲で)。
6. 対人関係の習慣化
– 定期的に担当者とコミュニケーションを取り、承認フローの状況を把握する。新しい経理担当者がいる場合は支払先情報の再確認を行う。
7. 内部管理の強化
– 入金確認と消込の頻度を上げる(週次)。未入金リストを作り優先順位で対応。
催促・連絡の言い方(テンプレート)
– 基本方針:丁寧・事実ベース・選択肢提示
1) 請求送付時(件名例)
件名:請求書送付のご案内(請求番号:12345/支払期限:2026-02-28)
本文例:
いつもお世話になっております。添付のとおり請求書を送付いたします。ご確認のほど、よろしくお願いいたします。支払期限は2026年2月28日です。
2) 支払期限1週間前(リマインド)
件名:支払期限のご確認(請求番号:12345)
本文例:
いつもお世話になっております。先日送付いたしました請求書(請求番号:12345)につきまして、支払期限が【2026年2月28日】となっております。ご不明点があればお知らせください。
3) 期限当日(軽い催促)
件名:本日は請求書の支払期限です(請求番号:12345)
本文例:
お世話になっております。本日は請求書(12345)の支払期限です。ご入金予定をご確認いただけますと幸いです。
4) 期限超過1〜7日(穏やかに)
件名:ご入金のご確認(請求番号:12345)
本文例:
いつもお世話になっております。請求書(12345)のご入金がまだ確認できておりません。手違いの可能性もありますので、ご状況を教えていただけますでしょうか。入金予定日をご連絡いただければ調整いたします。
5) 期限超過8〜30日(強めに前置き)
件名:支払のお願い(請求番号:12345)
本文例:
平素よりお世話になっております。再度のご連絡となり恐縮です。請求書(12345)のご入金が未確認のため、至急ご対応いただけますようお願いいたします。既に入金済みの場合は振込明細をお知らせください。
6) 長期未入金(電話含めて)
– メールで最終通告+電話で直接確認。文面は法務と相談して作成。
電話のポイント:
– 挨拶→事実確認(請求番号・金額・期日)→支払予定の確認→支払方法の提案(分割等)→期日確定
口頭例:「お忙しいところ失礼します。請求番号12345の件で確認させてください。現在入金が確認できておらず、支払い予定日を教えていただけますか?」
実務的注意点
– 強い言い方は関係悪化を招くため最後の手段にする。
– 口座情報や金額に誤りがないか必ず確認する。
– 法的手続きに移す場合は社内規定と法務確認を行う。
まとめ(実行チェックリスト)
– 支払条件を明記する
– 請求テンプレート&電子送付の導入
– リマインドを自動化(期限1週間前〜)
– 支払い手段を増やす(自動引落がおすすめ)
– 丁寧なテンプレートを用意して段階的に催促する
これだけやれば、入金遅延の発生率は大幅に下がります。まずは請求書テンプレートの改善とリマインドの自動化から始めてください。

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